【IPAチャンネル】地方の金持ちスーパータウン移住のすすめ~いまどき近隣の市と合併しない町や村は裕福で生活便利、不動産も安くて狙い目(鈴木ソロ541回)

昭和・平成期に市町村合併が繰り返され、町や村がどんどん消滅しているなかで、今日なお「町」や「村」であり続けている自治体は注目すべきです。財政的に裕福で人口増加中、生活利便性が高く住みやすい地域が多いのです。

特に、近くの「市」より栄えていて財政が優良な町を「スーパータウン」、
村を「スーパービレッジ」と呼びます。

首都・東京に一番近いスーパータウンが、埼玉県三芳町です。人口3万8千人、周囲をすべて「市」に囲まれていますが、合併せずに町のままです。工業団地や物流基地が多く財政は非常に優良、埼玉県66市町村中第2位。地方交付税の不交付団体なので、そもそも合併する理由がないのです。

三芳町のようなスーパータウン、スーパービレッジは、全国に点在しています。例えば

・北海道河東郡音更町(帯広市内よりも商業施設が集積する十勝の超都会)
・宮城県柴田郡大河原町(仙南地域の事実上の中心都市)
・福島県西白河郡西郷村(白河市より栄えて新幹線駅もあるスーパービレッジ)
・茨城県那珂郡東海村(言わずと知れた原子力の街、世界的知名度)
・千葉県長生郡長生村(村内で世界中のヨウ素の30%を生産する資源タウン)
・新潟県北蒲原郡聖籠町(新潟東港と工業団地で財政優良団体)
・静岡県駿東郡長泉町(沼津・三島両市のベッドタウンに加え工場雇用も多い)
・愛知県海部郡飛島村(名古屋港の臨海工業地帯で、日本一の金持ち自治体)
・三重県三重郡川越町(火力発電所があり住民所得も高い)
・鳥取県西伯郡日吉津村(米子都市圏の巨大イオンモールが所在)
・広島県安芸郡府中町(マツダの本社がある、町として日本最大の人口)
・福岡県京都郡苅田町(工場夜景観光が名物、福岡県最強の財政力)
・熊本県菊池郡菊陽町(TSMC巨大半導体工場の建設中バブルタウン)

財政が豊かな自治体に住むメリットは大きいです。例えば公共サービスが良くなる傾向があります。町の施設が豪華だとか、子供の医療費補助が15~18歳まで出るとか、老人バス無料化とか、生活保護が出やすい等。老後の暮らしを自分で何とかする自信がないから、せめて裕福な自治体に住んで面倒みてもらうというのは、令和の時代において十分アリな老後戦略だと思います。

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