こんばんは、国際不動産エージェントManachanです。今回のテーマは、「ベトナム不動産」になります。
私自身や、仲間たちが、三度のメシより好きな「不動産」…世界中で、いろんな言い方があります。英語圏ではReal Estateですよね。
日本の近く、漢字文化圏では、どこも「不動産」(ふどうさん)に近い言い方をします。
韓国語では、부동산(プドンサン)
中国語では、不动产(プドンチャン)
ベトナム語では、Bất động sản(バッドンサン)
そこから西へ行くと、インド文化圏に入りますので、言い方も全く違います。
カンボジア語では、អចលនទ្រព្យ (アチャロノトロップ)
タイ語では、อสังหาริมทรัพย์ (アサンハーリーマサップ)
そこから南のマレーシア、インドネシア、あるいは東のフィリピンに行くと、英語から借用したReal Estateを使います。
…というわけで、日本や中国と同様、「不動産」に近い言い方をする南限はベトナムの「Bất động sản」ということになりますね。
いま、ベトナムの不動産マーケットについて、Webでいろいろ調べていますが、私の見たところ、一番使えるのは、
batdongsan.com.vn (バッドンサン・ドットコム)
だと思います。なぜなら、
「掲載物件数が数万点あるポータルサイト」であり、
なおかつ、
「英語ページがある」からです。
ベトナム人相手の物件ポータルサイトは、いくつかありますが、果てしなく「ベトナム語オンリー」の世界。現時点では、「英語がある」だけで超すごいことなのです。
それでも、困ったことがあります。
英語版ページに載ってるデータと、ベトナム語版ページに載ってるデータが、全然違うのです。
たとえば、英語版ページで、「ホーチミン1区」、「売りアパートメント」という条件で検索してみましょう。
7件しかヒットしません。
では、ベトナム語ページで、同じ条件(thành phố Hồ Chí Minh、Quận 1、bán căn hộ chung cư)で検索してみましょう。
なんと、218件もヒットします。
英語版のデータ7件、ベトナム語版のデータ218件・・・つまり、「英語だけ読んでても、何も分からない」という、残酷な事実が判明したわけです。
それから、ベトナム語との格闘(?)がはじまりました。Google Translator、そしてベトナム語のプライベートレッスンを駆使して、とりあえず、メニュー項目の英語・ベトナム語対訳をつくりました。
そうなると、少しは、ベトナム語で書かれた物件広告の内容が分かるようになってきます。で、読み進めると、
ベトナム語の物件広告は、「価格」が「要交渉」(Giá: Thỏa thuận )ばっかりじゃん…
ベトナム人同士の不動産取引って、どのくらい値引きするんだろう?
時々、価格が明記されているデータもありますが、
値引き45%って、何だよこれ!!(Giảm 45%)
表示されている価格が値引き前なのか値引き後なのか分かりませんが…10%や20%ならともかく、45%の値引き幅のある数字が信用できるとは思えないよなあ。
ま、そういう、あやふやな数字を、一覧表にしてみました。まだホーチミン1区しかやってませんが、現時点で分かったこと、
同じ物件・面積で比較すると、外国人向け価格より、ベトナム人向け価格の方が少し高い傾向がみられる。
(ベトナム人の方が、外国人より派手に値切るから、高目に値段を設定してるのかもなあ…)
ホーチミン1区といえば、東京の都心三区みたいな「超・都心部」なので、もう少し近郊の、2区、3区、7区、ビンタン区あたりのデータを整理してみて、大体の傾向をつかんでみようと思います。
ところで、Batdongsan.comには、権利書や謄本をそのまま表示しているものがありますが、びっくりするほど、日本のものに似てるんですよね。
「土地の表示」と「建物の表示」がちゃんと分かれてるし、「求積表」、「字図」にそっくりな書類があるし…日本の法務局のフォーマットをそのまま真似したのかもしれませんね。
日本と全然違うような、ちょっとだけ似ているような、ベトナムの不動産Bất động sản楽しいですね。