【ブログ】タイ不動産で気をつけたい値下げりリスク

こんにちは、国際不動産コンサルタントの市川隆久です。
本日は、お客様からの質問にお答えしようと思います。
「バンコクのスクンビットエリア(タイ)のコンドミニアムを他の業者さんから2014年に購入しました。
当時は値上げすると聞いて購入しましたが、先日聞くと今は値下がりしているとのこと。。。タイの不動産市場について教えてください。」
というご質問を頂きました。
2014年というと、そのころのスクンビットでは
1㎡:50万円、1坪:150-165万円程度の時期だったと思います。
東京よりは安いが、東京の地方都市に比べれば、すでに結構な値段ですね。
バンコクでの人気なエリアに、スクンビット・サイアムとあります。
イメージしやすいように東京との比較で言うと、
スクンビット:世田谷区・二子玉川
サイアム:港区・千代田区
というイメージです、
ところが、今ではスクンビットが港区程度まで上がってきている。
2014年頃というと、値段が上がるという前提で購入されたと思います。
そして確かに不動産の相場は上がっています。
ですが、一つ一つの物件を見ていくと、そうとも限りません。
お客様の購入し不動産を確認させていただきましたが、残念ながら
購入時1㎡:15万バーツ→現在1㎡:14万バーツ といったところでしょう。
さて何故でしょう?
購入した不動産に需要が少ないからです。
タイの普通の人のお給料は、月額約2万バーツ、日本円で約6-7万円です。
日本人が購入する価格帯の物件は、そういった地元の方々が購入できる物件ではなく、現地の富裕層か海外の顧客がターゲットになる。
しかし現地の富裕層となるともっと良い(高い)物件がほしい。
結果的にターゲットになるのが海外の顧客にのみ限られてしまう為、売れる価格が想像したように伸びない。
これが、多くの東南アジア不動産で起こっている現象です。
購入するときに、使った業者がそれを説明してくれなかったのかもしれません。
投資で考えるのであれば、当然に出口戦略として売却時のターゲットを明確にイメージして購入したほうが良い。
では、ローカルをターゲットにするにはどんな物件が良いのか!
これについて、当社の鈴木学に聞いてみました。
—–以下、鈴木学 談——
タイでは、バンコクに都市機能・人が集まっている
ミャンマーやカンボジアからも出稼ぎに人が集まっている状況で、バンコクだけで人口が約1500万人に上ります。
20年前の日本のマインドと類似して、収入レベルにあった不動産を購入したいと思っている人が今多いのですが、
当時の日本との違いはインフラ整備状況にあります。
日本では通勤に使う電車が既に整備されていましたが、バンコクでは、まだ車が主軸、電車はこれからという状況です。
交通網が当時の東京ほど発展しておらず、1500万人も住んでいるのに、23区内にしか電車が通っていないようなイメージです。
都心へのアクセスが良い、千葉・埼玉くらいの郊外の小さいコンドで、50万(150万)バーツ前後の不動産が現地人に売れています。
これらは、収入はそこまで高くない層に人気のあるエリアです。
局地的には作りすぎて売れていない場所も勿論あります。
バンコクでは平均より少し高い収入を得ている人が多い為、そういった方をターゲットに土地100-200㎡/2F建/3ベッドルーム/トイレ2個/駐車場付
の戸建かタウンハウス、がよく売れています。
これは今300万バーツ(約1000万円)前後の価格帯です。
共働きが多く、新築の人気が高いという点は、東京の都心部と似ているのかもしれないですね。
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出口はできるだけ広いほうが良い。
需要は常に変化しているので、その不動産がある地域のマーケットはチェックして、
購入しようとしている物件が売りやすいものがどうか、判断してから買うようにしましょう。
困ったら、相談に乗りますのでお気軽にご相談くださいね。

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