アベノミクスが始まった頃、「トリクルダウン」なる言葉が一時期流行ったのを覚えておられますか?金融緩和によって、まず大企業や資産家が潤う、株や都会の不動産を持つ者から先に潤う、彼らが日本国内で投資や消費をすることで国民各層が徐々に潤っていく、みたいな説明でした。
不動産でいうなら、まず東京都心が潤い、それが目黒や世田谷、江東区あたりに波及し、いずれ23区外縁部や周辺県にまで波及するイメージです。但しアベノミクス初期は円高とデフレの時代であり、富の波及は勢いを欠きました。どんなに金融緩和を頑張っても潤うのは「国道16号線の内側まで」というのが多くの業界関係者の見方でした。
今は経済環境が変わり、インフレと円安の時代になりましたので、トリクルダウンは以前よりは起こりやすいといえると思います。
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