【IPAチャンネル】田舎暮らし、村八分リスクの回避法(鈴木vol.468)

東京、大阪のような大都市で暮らしている方が、地方に移住して、自然に囲まれた田舎暮らしをしてみたいというニーズは、いつの時代にもありましたが、コロナ禍の時代になって、さらに顕在化しました。

但し、人気地域とはいえない、普通の田舎へ移住する場合、結構ハードル高かったりします。もともと移住者が少なく、独特な地域のしきたりがあり、消防団とか町会、婦人会みたいな濃い付き合いがあったりして、都会暮らしをやってきた者には、なかなか馴染みにくいカルチャーだったり、下手したら村八分になったりして、地域で暮らせなくなるみたいなケースを時々耳にします。

最近は移住者受け入れ側の県で、このようなアドバイスをするようです。「まずは県庁所在地に住んでみて、慣れたら、お目当ての田舎暮らしにチャレンジしてみてはいかがですか?」

県庁所在地クラスの地方都市に住むメリットはいろいろあります。地方県でも30万人くらいの人口があるので、東京などと比べてもそう違和感のない便利な暮らしができるし、また、コンスタントに人の出入りがある地域なので、よそ者に対してそれなりにオープンであると想定できることです。

それは根拠のあることです。全人口における年間転入率をみると、全国815市の平均は3.3%ですが、県庁所在地の多くが、そのレベルを上回ります。

逆に県庁所在地より小さな都市や農村部に行く場合は、「転入率」データに注意した方が良いでしょう、私の感覚値でいうと、

転入率2.0~2.5%⇒要注意
転入率2.0%未満⇒要警戒

全国平均と比べて明らかに転入率が低い自治体の場合、よそ者との共存に慣れていない、そして、移住者が地域に馴染みにくいリスクが高まると思うからです。

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