【IPAチャンネル】弱者だから特別扱いされるべきなの?(鈴木vol.180)

森喜朗元首相の女性蔑視とされる問題発言を題材にして、いま世界中で様々なかたちで行われている弱者の権利主張に関して、私の視点でコメントします。

私は森さんの発言を擁護する気はありません。ただ、正義面してそれをいじめの材料にしている連中はもっと気持ち悪いです。弱さを逆手に取って、権力を振りかざす運動が大嫌いです。

私自身、オーストラリアや中国、アメリカの社会で、人種的・民族的マイノリティとして生きた時期があります。でも私は、アジア人だから、英語ネイティブじゃないから特別扱いしろとは一言も言いませんでした。属性云々よりも、自分を相手にとって大事(orいい奴)だと思ってもらうことだけを考えてきました。

日本を含めてどの社会にも、人種や年齢、性別などを根拠とする不平等が構造化されている状況はあると思うし、それに目をつむるわけではありません。国際結婚している私は、日本社会のなかで、純日本人じゃない子供を育てています。親の立場から、日本以外にルーツを持つ子供たちを日本社会が正当なメンバーとして受け入れる、お互いの違いを尊重する、行動や生活様式の自由を奪わない前提で多文化教育をするのは賛成です。

ところで弱者の権利の主張において、多数派や強者の権利や自由を奪うケースもあります。その際、後者が「抵抗勢力」になりますので、物事を動かすには「取引(ディール)」が必要です。笑い・ユーモアのセンスも必要でしょうね。

残念ながら、日本において弱者の側に立った多くの社会運動は、ディールのセンスの無い者が、強圧的な主張をして多くの人の反感を引き起こし、失敗を繰り返してきました。運動の失敗は結局、本来取り組むべき弱者権利保護にもマイナスになります。

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