【IPAチャンネル】アメリカの民主党州から住民が大挙脱出して、共和党州に移住している話は本当ですか?(鈴木vol.215)

アメリカ50州中、人口第1位のカリフォルニア州と、第4位のニューヨーク州はいずれも民主党州ですが、それらの州の大都市部から人々が脱出して、他所に転居する状況が数年前から続いています。生活費、特に住居費が高騰して生活に余裕のなくなった人が増えたのが主な原因です。

彼らの行先は、州内の郊外や地方都市もありますが、テキサス州、フロリダ州、アリゾナ州、ジョージア州への転居も多い。いずれも伝統的に共和党の強い州ですが、これらの地域では雇用機会が多い上に、住宅価格がまだ安く、職に就ければ生活に余裕ができます。テキサス州ダラス、ジョージア州アトランタ等は他州からの大量移住により都会化し、住宅は不足、不動産価格も急上昇中。

カリフォルニア、ニューヨークから民主党支持者が共和党支持者の多い州に転居しても、政治信条を変えるわけではありません。テキサスでもフロリダでも、都会になるほど民主党支持者の比率が多くなり、州全体でも両党の勢力が拮抗して激戦州化しています。

そういう場所は、いま全米で最も活力にあふれた地域で、不動産投資で利益を上げやすい状況ですが、住宅は品薄でアメリカ人との取り合いになるので、素早く動かないと買えません。

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