【IPAチャンネル】EU離脱&TPP加盟、日本に接近する海洋国家イギリスと不動産事情(鈴木vol.175)

2021年、米中二大国に翻弄される日本にとって、頼もしいパートナーが現れました。その名は「イギリス」。

昨年EU離脱を決め、大陸ヨーロッパのしがらみから自由になり、独自の通商条約を結べるようになったイギリスは、いきなり「TPP」加入を申請。そして、日米豪印4か国の対中国包囲網「クアッド」への参加可能性も出てきました。つまり、21世紀の海洋大国を目指し再出発したイギリスが、戦略的パートナーとして真っ先に選んだのが「日本」だったのです。

イギリスは地政学を生んだ国、パートナー選びに長けており、数百年間、大きな失敗は一度もしていません。1902年の日英同盟も、ヨーロッパ列強が初めてアジアの非白人国と結んだ、当時としては斬新な発想で、この同盟におかげで日本は厳しい対ロシア戦を戦い抜き、イギリスは中国インドでの権益を守ることができました。

21世紀になって、イギリスが日本をパートナーに選んだ理由は何なのでしょう?そこには相当な覚悟と深慮遠謀があったはずです。日本にとっても、厳しい国際環境で生き残るために、イギリスをよく知り、中規模海洋国家(シーパワー)同士の戦略的パートナーシップの意味を真剣に考えなければなりません。

イギリスが、日本人にとって2021年におけるキーワードの一つになるのは間違いありません。弊社は主に不動産という切り口で、イギリスの「いま」をお伝えしていきます。

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