【IPAチャンネル】埼玉化する日本〜30年デフレを静かに乗り切った秘密は、埼玉県ロードサイドにある!(鈴木ソロ682回)

いま中国の不動産バブル崩壊と経済低迷のニュースが、ネットや地上波で報道されるようになりました。
中国の先行き予測は難しいですが、同国が日本以上の猛烈なスピードで少子高齢化している以上、短期的には「バブル崩壊不況とデフレ経済」、中長期的には「経済成熟化」が今後のメインテーマになるでしょう。韓国についても同じことがいえます。

そうなると、彼らにとって、良くも悪くも先行事例として参考にできるのが「日本」です。
日本は1990年前後のバブル崩壊以降、約30年にわたって、ほぼGDPが上がらないデフレ&ほぼゼロ成長の時代を経験しました。そして、世界に類例をみないほど、厳しい少子高齢化のチャレンジも受けました。
でもその割には、日本は安定感が高い。社会が崩れていない、生活水準は悪くない、交通インフラも
保険制度も機能している、特に治安、衛生環境、生活利便性は依然として世界のトップクラスを走っているといえます。それが「日本の底力、基本的なレベルの高さ」だと思いますし、これは素直に誇ってよいと思います。

そして日本の国内を詳しくみていくと、ここ30年で、日本全国の郊外と地方が、ほぼ均一化された
ロードサイドを中心とする、コンパクトな都市商圏で暮らすようになった。同時に、首都・東京と、
便利な交通網で直結されるようになった。

その典型例のひとつが「埼玉県内の国道16号、17号沿線」だとすれば、ここ30年で日本全体が
「埼玉みたいになった」…都心、ブランド地域、限界集落という3つの例外を除けば、北海道から沖縄県まで、ほぼ「埼玉化」が完了したといえそうです。

埼玉化した世界では、GDPがそれほど増えなくても、それなりに利便性があり、商品選択の幅もあり、
さらに世界都市・東京にもすぐアクセスできる。マイホームも買える、子供も育てられる…ということで、経済低迷下でも社会を安定化させる機能を果たしたといえそうです。

デフレと経済低迷は、今後、日本から、中国や韓国に移っていくと思います。そうなるのなら、
彼らは「埼玉化で30年デフレを静かに乗り切った日本」から学べる面が多いと思います。

メルマガ登録・お問い合わせはこちら
Translate »