【IPAチャンネル】首都圏のラッキーシティ・柏~幾度の幸運に恵まれ、一気に成り上がった、人口43万の新興都市(鈴木vol.407)

千葉県地域解説シリーズ、第一回「木更津&袖ヶ浦」、第二回「印西」に続く、第三回目は「柏」が舞台です。 柏市は人口43万、いまや首都圏有数の繁華街を持つ中核都市ですが、歴史的には後発で、江戸時代は「幕府直営の放牧地」、明治・大正期になっても「水戸街道沿いの寒村」に過ぎませんでした。柏周辺の都市は、松戸にせよ野田にせよ流山にせよ、江戸期から栄えて産業もあったのに、柏には何もなかったのです。そすがその後、いくつかの幸運が、絶妙なタイミングで起こり、柏は一気にのし上がって瞬く間に地域の中心都市になりました。

1896年(明治29年):開墾が始まったばかり、原野が広がる柏に、常磐線の駅ができました。これが、70年後の飛躍に結び付きます。

1973年(昭和48年):東京のベッドタウンとして絶賛発展中だった柏駅の再開発が行われ、百貨店の進出が進み、一気に、沿線随一の商業都市になりました。

1979年(昭和54年):柏市北部の米軍通信基地が日本に返還され、柏の葉地区と名付けられ、整備されていきます。

2005年(令和17年):利子ほぼゼロで資金調達でき、黒字決算が続くつくばエクスプレスが開通、柏の葉キャンパス、柏たなかの2駅が設置され、絶賛発展中。

柏駅の再開発にせよ、つくばエクスプレス開通にせよ、タイミングが非常に良く、追い風のなかで順調に発展していきました。柏エリアは今なお、ポテンシャルを残しており、将来性にも恵まれています。

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