【IPAチャンネル】練馬ナンバーを強いられる文京区民と新宿区民~首都圏ナンバープレート狂騒曲(鈴木vol.377)

日本、特に首都圏においては、クルマのナンバープレートが、その所有者の生活水準や都会度、洗練度、運転マナーなどを推し量る基準のひとつとして使われます。

ナンバープレートの地名から想起される「イメージ」が、自分の居住地よりかっこよくて都会的なら良いけど、ダサくて田舎臭かったら、地域住民から総スカンを食らうのが世の常。

「都心区である文京区の住民が、練馬ナンバーを強いられているのは不合理」
「足立ナンバーがネックになり、豊洲タワマンへの居住を諦めた人がいる」

「車のナンバーが、地域住民にとって非常に身近な問題でありながら、お役所が勝手に決めていることに対する不満」を解消するために、2006年から「ご当地ナンバー」制度がはじまりました。今ではご当地ナンバーが全国に広まり、ニーズの高さを物語ります。

私(鈴木)の出身地・千葉県柏市は、ご当地ナンバーに真っ先に飛びついた地域です。制度発足の前年、「柏ナンバー」を創設する署名が、全住民数の半数以上も集まり、事前予約数が全国第1位になりました。ナンバー発給がはじまった2006年10月10日に、野田陸運局に押し寄せる柏市民のクルマで国道16号線が大渋滞した珍風景は、全国に報道されました。

その心は、「野田ナンバーが嫌だった」という、人々の本音にほかなりません。

(注記:野田ナンバー、練馬ナンバー、足立ナンバーをディスるのが目的ではありません。)

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