【IPAチャンネル】儲かるSDGs投資~金沢で古民家再生旅館を創った、ひとりSDGs男の視点と違和感(鈴木vol.173)

時価総額世界一企業Appleは、いま流行りのキーワードSDGs(持続可能な開発目標)の分野でもトップを走っていると考えられています。

Appleのような巨大企業が取り組んでいる上に、SDGsをテーマとした投資商品も世界中で日々つくられており、カネ余りの昨今、この分野には世界中のマネーが流れ込み、投資バブルになるのは確実とみられています。

私(鈴木学)はSDGsが世間の話題になる前から、自腹を切って「ひとりSDGs」に取り組んできました。2017年の末に金沢市で、昭和初期の名作の舞台になったこともある築115年の古民家を、ご縁あって買わせていただきました。

それを旅館業許可取ってゲストハウスに改装しました。外観も和風モダン調に、金沢の町並みに似合うようにしました。経済価値のない古家を収益化することで、金沢の街並みの一部となって持続可能なかたちで再生されたわけです。

言葉を換えれば、私はSDGsの目標の一つ「住み続けられる街づくり」を、自腹を切って実践したことになります。金沢のほか、広島県尾道市でも古民家再生ゲストハウスを開業させています。

私のアプローチは、古民家という舞台装置を通じて、街の歴史がつながる、人がつながる、地域経済が動く、宿が数軒稼働できれば地域に新たな雇用を生み出す、宿泊客や事業仲間を通じて新たな出会いが生まれる…降りかかる課題を一つひとつクリアしながら、SDGsの目標の一つ「住み続けられる街づくり」に向けて、金沢や尾道の地面を這いながら実践を続けています。

一方で、これから巨大企業が行うSDGs投資の多くは、地球的・社会的意義を果たす前に、間違いなくマネーゲームになると思います。「実体経済がコロナで最悪なのに空前の資産バブル」という状態が、果たして経済社会として持続可能なのどうか、疑問なしとはしません。

私の取り組んできたひとりSDGsが、数十兆円のマネーが躍るSDGsの喧騒の中にかき消されるであろう。その近未来は予見しています。以上、カネ儲けが下手で、不器用な男の独り言でした。

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