ベトナム~カンボジア陸路国境越え

こんばんは、海外不動産エージェントManachanです。バンコク・ドンムアン空港から、夜行便で成田に飛ぶところです。
 
私の海外出張は、いつも時間との戦い。短い時間に過密なスケジュールを詰め込みます。仕事柄、たくさんの国・都市で不動産視察をこなさねばならない一方、家庭の事情で、あまり家を空けられないから、そうならざるを得ない。本当はもう少しゆっくりしたいんだけど…
時間を節約しようとすれば、自然、空港から視察先への単純ピストン輸送、ピンポイントな訪問になってしまいます。
 
私は、そういう視察をいつも不本意に思ってきました。海外不動産を扱う以上、陸路をくまなく歩いて、見て、感じて、それぞれの国同士の関係、首都と地方の関係、首都のなかで各地域の関係…それらを自分の言葉で語れないと良い仕事ができないと思う。
ですので、時間の許す限り、陸路での都市間移動を旅程に入れたいと思っています。幸い東南アジアでは、それぞれの国が陸続きになっていて、べトナム~カンボジア間、カンボジア~タイ間、タイ~ラオス間、タイ~ミャンマー間を、バスなどで陸路移動する人も多い。
バスは飛行機乗るより格安で行けるし、それに、国境を超えた瞬間、人々の行き来や経済的な力関係なども体感できるのがメリット。
 
昨年3月には、ラオス(ビエンチャン)で不動産視察の後、タイ(ウドンタニ)への陸路移動を決行。この区間は60㎞くらいの短距離なので、国境超えのイミグレを含めても2時間余りで行けるのでラクでした。
今回の出張では、ホーチミン(ベトナム)とプノンペン(カンボジア)の不動産視察を予定していたので、この区間はバスで陸路移動を思い立ちました。両都市間の距離は240㎞。イミグレ含めても6時間という話だったので、ま、その程度ならいいかなと思っていましたが…
 
道中トラブル続きで、とても6時間では着きませんでした。

 
3月3日、午後3時30分、ホーチミン市のファングーラオ通りでバスに搭乗(出発したのが3時50分)


 
出発してみると、ホーチミン市内の渋滞と信号待ちはかなりのものでした。30分かかっても3~4㎞しか移動できない。途中のバスターミナルで、なぜか乗り換え(意味不明)。
 
バス乗り換え地点(ホーチミン10区)

 
その後も渋滞のホーチミン市街地を北西へ移動。ようやくクルマが流れてきて、快調に飛ばす。出発して2時間余り、約60㎞移動して、カンボジア国境近くで夕食休憩。ベトナム語しか通じない食堂でしたが、メシは旨かった。ライスペーパーに肉と野菜を包んで美味しくヘルシーにいただく。
 
夕食休憩場所(ベトナム領タイニン省)


 
その後、私の道程に、にわかに暗雲が立ち込めました。私、カンボジア入国にあたって電子ビザを取ってきました。これはカンボジア政府が公認している歴としたビザなのですが、バス乗務員の一人としてこのビザを見たことないようで、方々に電話かけまくって途方に暮れてました。私は、無事カンボジアに入国できるのでしょうか?
 
問題の電子ビザ

 
約10分後、ついに国境のイミグレに到着。ベトナム出国はまだしも、カンボジア入国で大変時間がかかりました。クメール語のできる女性職員に付き添ってもらって、役所のいろんな部屋を回って…20分くらいかかって、ようやく、カンボジア入国が認められました。
カンボジア領に入ると、ネオンが煌々ときらめく『カジノの街』がありました。ベトナムではカジノが禁止されているので、賭けで遊びたいベトナム人が国境を超えて遊びに来るのです。
 
カンボジア領バベット「カジノ特区」

 
その後は、片側一車線とはいえ、交通量の少ないカンボジアの国道1号を快調に飛ばす。しかし、約1時間後に予期せぬトラブルが・・・
 
タイヤがパンクして走行不能に…(カンボジア領プレイベン県)


 
あたりは真っ暗。とんでもない田舎で、なにもない場所…ここで夜風に当たりながら、無為に1時間以上の時間を過ごしました。本当にプノンペンに着けるんだろうか?
そこに、救いの神が現れました。代替バスが現場に到着してくれたのです。そこに乗り換えて、プノンペンに向けて走行開始。間もなく、メコン河をわたる渡河ポイントに到着。
 
バスごとフェリーに乗って渡河(カンボジア領ネアックルン)

 
目的地、プノンペンに着いたのは、翌3月4日の午前1時近く。約9時間にわたるトラブル続きの旅もようやく終わりました。
 
真夜中のプノンペン…でも都会っていいなあ。

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