土地神話の国vs二極化の国

おはようございます。国際不動産エージェントManachan@ケアンズです。
 
ここオーストラリアは、まだ土地神話が続いている国だと思います。不動産価格は右肩上がり、上昇期と横ばい期を繰り返しながら、基本、ずっと上がり続けています。
・都市部は当然、上がる
・地方部は速度緩いながらも上がる
・地方部でも数百万円で買える激安物件がほとんどない

 
ちなみにオーストラリア全国で、不動産価格の中間値が最も安い地域ランキングは次の通り
Ungarie, NSW 2669   73,545豪ドル (676.6万円)
Goroke, VIC 3412    74,770豪ドル (687.9万円)
Augatheria, QLD 4477 79,166豪ドル (728.3万円)

2013/14年のデータ、1豪ドル=92円で計算

 
いずれも、聞いたことのない地名なので調べてみると、案の定、超・僻地ですね。たとえば1位のUngarieは、人口323名。一番近い都市キャンベラから320㎞西。3位のAugatheriaは、人口587名。州都ブリスベンからなんと667㎞西にあります。
 
Ungarieの場所…かなり奥地ですね。

Ungarieで平均値に近い売り物件の広告

 
いま、Ungarieで出ている売物件をネットで調べると最低価格が45,000ドル(414万円)、最高価格が120,000ドル(1104万円)でした。立地を考えると、あまり安くないなあ~という印象。
だって日本では、東京から電車で1時間の千葉県あたりでも、400万円くらいの売り戸建がバンバン出てきますからね。利便性からいってもUngarieと比べれば断然上だから、割安ですね。
 
千葉県大網白里市、400万円の戸建広告

 
で、世界を見渡してみると、日本だけが例外ではないようで、たとえば英国も似た状況にあるようです。
英国では首都ロンドン、大学都市オックスフォード、ケンブリッジ、南部のコーンウォール州などで不動産価格が高騰する一方、ニューカッスル、ハル、リバプールの一部地域など、地方都市ではリーマンショック以降、不動産価格の下落が続くという「二極化」の様相を呈しているようです。
 
リバプール市で10000ポンド(194万円)で買える物件の記事
 
リバプールの街中で、さすがに200万円以下はありえねえだろうと思い、Liverpool/Merseysideで売り物件をネットで調べてみたところ、やっぱりありますね。
激安物件24,950ポンド(484万円)。見た目、悪くないっすね。

 
Liverpoolエリアの安い物件は、Kirkdaleという地域に多く出てきます。詳しい場所を調べると、リバプールの中心地から電車で3~4駅の至近距離にあります。もちろん、犯罪率が高かったり失業問題が深刻だったりするから安いんでしょうけど…
そういう地区はオーストラリアの都市でもたくさんありますが、どんなに属性悪いエリアでもシドニーやメルボルンで数百万円で家買えるなんてことは絶対にないので、やはり「オーストラリアでは土地神話が継続」、「英国では二極化」なんでしょうね。
 
我々アジア太平洋大家の会でも、英国の不動産物件を扱ってますけど、「ロンドンでは値上がり益狙い案件」が多く、「地方都市では、大学寮とかケアホーム等、”運営”で利回りを出す案件」が多いです。これも、英国における不動産市場の二極化が影響しているのでしょう。日本と状況似てますね。