ついに岸田内閣が発足しましたね。20名中13名が初入閣、幹事長に甘利さんという岸田新体制が判明、衆院選は公示10月19日、投開票日10月31日と、超スピードの選挙日程が決まりました。
ここ数日の岸田首相(キッシー)の動きは実に果敢で、ある意味冷徹で、戦略的。ソフトな外見に似合わず、実は「タフな勝負師」なのだと思います。実にバッサリ、ザックリ…「クビ切りの岸田」、「鬼の人事・岸田」にふさわしい。キッシーに首を切られた人々のプロフィールから、首相のやりたいことが垣間見れます。
特に典型的なのは、竹中平蔵氏率いる「成長戦略会議」を廃止し、メンバーを全員クビにしたことです。2001年の小泉政権に始まり、安倍政権でも菅政権でも重用され、20年間も自民党政権の中枢にいた利権集団が、岸田氏の手で、一瞬にして切られたのです。
図式的にいうと、竹中氏らは「グローバリスト」で、キッシーは「反グローバリスト」。つまり、日本の富や労働成果が、グローバル資本に流れるのを嫌い、日本国内で適切に分配されて消費に回る流れをつくりたい、アベノミクスでは不十分だった富のトリクルダウンを完成させたい、それがキシダノミクスの正体だと思います。
ご質問・メルマガ登録はこちら