【IPAチャンネル】新興国が先進国になれない時代…経済キャッチアップが難しい21世紀の現実(鈴木vol.340)

日本は20世紀後半に、経済が大発展して先進国の仲間入りしました。日本人が自国を「先進国」だと自任したのは1975年(昭和50年)前後のことです。それは日本の所得水準が、当時の最先進国・アメリカと比べて、購買力平価ベースで60%、名目ベースでも50%に到達した年でした。その基準でいくと、各国が先進国入りした時期は、

日本   1975年  
イタリア 1977年
台湾   1993年
スペイン 2006年
韓国   2009年

ところで、韓国以降、どの国が先進国の仲間入りするのでしょう?人口の少ない小国はともかく、数千万人~数億人のまとまった人口を持つ国の場合、かつての日本みたいなかたちで、アメリカ等先進国に、所得水準でキャッチアップするのは難しい時代に入っています。

東南アジアの新興国をみると、比較的所得の高いマレーシアでさえ、名目ベースの一人あたりGDPで「アメリカの20%」水準を、ここ40年ずっと、超えられないでいます。中近東のホープ・トルコ、中南米のメキシコ、ブラジル、アルゼンチンも同様です。

その背景には、世界人口の急速な少子高齢化と、GDP成長率の低下があります。経済拡大のパイが小さくなっているので、20世紀と比べると、いまの新興国が先進国にキャッチアップするのは明らかに狭き門になっているのです。

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