地方物件融資は「一ランク田舎の銀行」を狙え!

おはようございます。国際不動産エージェントManachanです。今回も日本国内不動産ネタでいきます。
小学4年生になる娘ソフィアは、いま、日本の都道府県地図がマイブーム。地図パズルをやったり、地理図鑑を買ってきたり、タブレットを使って「ピアノの生産量日本一は静岡県!」みたいなクイズをやったり…
数えてみると、ソフィアが行ったことのある日本の都道府県数は、15でした。あと32行けば、全国制覇ですな。
 
ところで、私が昨年2月から、東京・五反田オフィスではじめた宅建業。最近は弊社で売買仲介する物件が、全国規模に広がっています。東京の物件を中心に扱うと思いきや、意外にも、全国からリクエスト来るものでして…
これまで売買仲介を成立させた都道府県数は、8になりました(東京、千葉、埼玉、神奈川、静岡、愛知、福島、福岡)。プロジェクトベースでいうと、15くらいになるんですよね。
 
つまり、最近の私は、「売買の仕事で地方出張が多い」ということです。毎回、融資づけの話も当然するわけなので、それぞれの地域でどの銀行が不動産融資出すのか、それなりに見聞してきました。私が感じるのは、
 
「地方」には、「地方における中心県(都市)」と、「さらに周辺の県(都市)」がある。
「地方の中心県(都市)には、周辺の県から多数の金融機関が集まり、支店を出している」。
「そうした周辺県の金融機関は、地元に仕事が少ないから、地方中心県(都市)での融資にはとても熱心」
 
分かりやすい例でいうと、九州の中心「福岡市」、特に「博多駅近辺」には、九州7県と山口県の金融機関が集結しています。地元でよく言われるのが、
 
「福岡県で物件買うなら、”みやぎん”に話するのがいいよ」
 
九州で「みやぎん」とは、「宮崎銀行」のこと。同銀行は、福岡県内での不動産融資に大変熱心、というのがもっぱらの噂。近隣にある「かぎん」(鹿児島銀行)や、「くまぎん」(熊本銀行)と比べても、「みやぎん」の融資姿勢の熱心さは際立っているそうです。
ま、地元の宮崎で融資先探すよりも、福岡に出てきた方が仕事はたくさんあるでしょうし、ライバル県のライバル銀行との競争に勝って、福岡で営業成績上げたい事情があるのでしょうね。
 
最近は、福島県郡山市での仲介の仕事がありました。ここでも似たような話が、
 
「郡山で物件買うなら、”あきぎん”がいいよ」
 
東北地方で「あきぎん」とは、「秋田銀行」のこと。同行は秋田県のほか、東京、宮城県(仙台)、北海道(札幌)、福島県に店舗を展開しています。しかも、東北の中心都市・仙台で3店舗出店しているのに対し、都市規模が3分の1に過ぎない福島県郡山市にも同じく3店舗(郡山支店、郡山北支店、郡山南支店)出店している位なので、郡山での融資には力を入れていることが分かります。
私は、「秋田の人が外に出るとすれば仙台か東京だろう」と思っていましたが、郡山に行ってはじめて、「秋田⇒郡山」という人口移動もあることを知りました。郡山の地元の人に聞くと、「郡山に出てきて成功した経済人には秋田出身者が多い」そうです。
確かに郡山は、東北地方では珍しく、「明治以降の開拓によって発展した、北海道チックな都市」ですので、外部からの人の流入にはオープンな土地柄だと感じます。明治以降、いろんなタイミングで、秋田の人が入ってきて、郡山の発展に貢献したのでしょうね。
 
こういうことって、実際に現地に来てみないと分からないことですね。なかなか面白いです。まとめると、
地方物件の融資づけは、「物件所在地より、もう一ランク田舎の銀行」が狙い目
なのかもしれませんね。

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