アメリカの西海岸、
ロサンゼルスの現状や今後について、レポートしたいと思います。
ロサンゼルスというと、 アメリカの中ではニューヨークに次ぐ大都市。
豊かなビーチライフやハリウッドの映画産業、 超富裕層の住まうビバリーヒルズで知られています。
年中過ごしやすい気候もあって、「住みたい街」 として世界中からの人気を集めます。
大都市の機能を備えつつ、豊かな大自然に囲まれたロサンゼルス。
そのようなロサンゼルスですから、不動産の需要は高く、 供給が不足しているというのが現状で、それに加え平均1.5~2%/年のインフレーション率。( 2010年以降)
不動産価格は2010年以降常に右肩上がり。
現地では、さすがにそろそろ高止まり、 景気停滞がこの1年以内に始まる(既に始まっている)、 と囁かれており、実際に価格は去年より若干落ち着いています。
出典)Trulia「Real Estate Data for Los Angeles」<https://www.trulia. com/real_estate/Los_Angeles- California/market-trends/>
ただ、 景気停滞といってもこれまでの米国経済が著しく好調であったこと を踏まえると、
それと比較して停滞という意味であり、あくまでも「落ち着く」 というレベルのものです。
また、もう少しロサンゼルスをクロースアップしてみると、 開発が進んでいる地域が多くあります。
その代表がカルバーシティとイングルウッド。
今回はイングルウッドについて触れたいと思います。
イングルウッドは、ロサンゼルス国際空港の東に隣接する地域で、 現状は治安のよくない場所、 空港が近いため飛行機の音がうるさく、
あまり住む場所として好まれている場所ではありません。
そのため、 不動産価格もロサンゼルス界隈ではまだ低いのが現状です。
不動産情報媒体にリスティングされている物件価格の中央値を価格
緑は価格の低いエリア。 イングルウッドは緑のエリアに入っています。
出典)Trulia「Real Estate Data for Los Angeles」
そんなイングルウッドですが、今後大きな開発が進みます。
総工費49億ドル超にも及ぶNFLラムズの本拠点となるスタジア ムの建設(2020年秋完成予定)、そしてNBAクリッパーズの本拠点となるアリーナ建設( 2024年完成予定)です。
10億ドルをかけて建設中のNBAクリッパーズのアリーナ。
手前がクリッパーズ、 置くに見える屋根がラムズの建設中スタジアム。
ラムズのスタジアム完成予定図
クリッパーズの移転だけでも、その経済効果は2020年~ 2045年の間に年間約268百万ドル、
地域の税収入には総計190百万ドルの影響を及ぼすだろうといわ れています。
それに加えて、スタジアム周辺の開発。
そこには住居は勿論、ホテルやカジノ、 大型ショッピングセンターが建ち並ぶ予定で、
3000戸の住宅、620,000sqf(約57,000㎡) の小売店スペース、300客室あるホテルや110,
アメリカの不動産は値上がりします。
これは日本の不動産では味わえない、 アメリカでの不動産投資ならではの醍醐味といえるでしょう。
これまでも多くの人が、 この値上がりによって富を築いてきました。
その可能性があるエリアの一つが、このイングルウッド。
周辺開発が完了予定の2025年までに、 価格がどう動いていくか、一目置く価値有りではないでしょうか。
参考)