私が今の仕事にたどり着くまでの話 Vol.1

皆さん、こんにちは。IPC独立系国際不動産コンサルタントの市川隆久です。
私、完全にフリーになって半年が過ぎました。32年間のサラリーマン人生から自営業になって思うことは、「やっぱり独立して良かった!」です。
もう一つは、「もともと海外志向が強かったので、仕事で海外に飛び回れることがとっても幸せ!」ということです。
私は今年で55歳、大学で中国語を専攻していました。(外国語学部中国語学科ですから本格的です、、)今から35年前に大学の学部を選ぶ時に、本当は理系の気象学か天文学に興味があり、数学は強かったですが、高校で数学をサボったこともあり、大学受験は文系にしました。
とにかく人と同じようなことをやることが嫌いで、他の人がやらないことをやりたがりな私は、文系でも手に職をつけたい、あとはこれからは英語だけでなく中国語も出来ると良い、という思いと打算で中国語学科に入りました。
その目論見は良かったもののいささか先を読みすぎたようでした。
19歳で小学校より狭い1クラス30名の教室で毎日中国語の授業を受けているうちに、、会話以外は面白くないなぁ。当時の中国という国に興味が持てなくて、、(そもそも打算もありましたので動機が弱いこともあり)、要領良く4年で大学を卒業しました。
通常なら大学時代に中国に短期留学するのでしょうが、当時は周りの友人もあまりそんなこと考えておらず、卒業旅行も当時、今後なかなか行かないだろう国、日本人がほとんど行かない国、のオーストラリアに3週間行きました。
というあまりに情けない大学時代でしたが、大学の同級生も卒業時点ではほとんど中国語を使えない状況の人ばかりでしたが、、その後、中国に赴任したりでみんな立派に中国語を活かしていますね。仕事とするか生活すれば当然ですよね。国際結婚も語学上達の早道ですね。
そんな私は、当時まだ無名のリクルートに入社します。人前で話すことが好きな私は漠然とアナウンサーには興味ありましたが、そこまで真剣に考えることなく、また、中国語学科の男子は就職で困らないらしい、という話を聞いて就活の努力もせずに、当時の有名企業への就活活動を一切せずに、なんとなく縁があったリクルートに入社しました。
私が内定した時点では社名は、「株式会社日本リクルートセンター」という名前でもあり、女子には人気がありましたが、男子には特に人気はなかった、という印象でした。
採用担当が優秀で(採用担当とわからない接触を取るため、内定が決まって採用担当と分かったのですが)うまいこと乗せられて、その気になって入社しました。
内定確定が4年生の10月1日。当時は、その日から数日はいわゆる「拘束研修」で、男子内定者は、リクルートの関連のスキーリゾートの施設に缶詰なかなりました。
その後、内定者アルバイトと称した研修で11月から2ヶ月間、営業マンとして本格的にリクルートで営業と仕事をやりました。
その2ヶ月間は結果こそほとんどタコの状態でしたが、社会人として、営業マンとして、の基本、というか、根性、、というか、リクルートの営業としてのパターンを理解しました。と同時に、単純過ぎて面白くない、、という現実も理解しました。
(でもこの時の経験があるからこそ、基本的な努力の継続こそ大事である、ということを学べましたので、この経験は本当に良かったと思います。)
私がリクルートで仕事をしたのは、その2ヶ月間だけでした。私は入社式で、配属をリクルートの子会社の環境開発株式会社(後のリクルートコスモス、現在のコスモスイニシア)に出向になり、当時は全く思ってもいなかった不動産業界、に足を踏み入れることになったのです。
リクルートは当時、従業員2000名の会社でした。営業マンの電話営業のマニュアルや、毎日の営業のロールプレイングなどシステムは確立していましたが、いきなり新規開拓の営業やノンテリトリーでの無差別営業など、結構ヤンチャなやり方をしていました。
そこで学んだことは、①ニーズがある会社にアプローチすること ②決定権のある人と直接話してアポイントを取る ことでした。
私のいた部署は中小企業がお客様だったのですが、とにかく新規開拓が使命であり、かといっても先輩からは何も出てこない、結局、新聞の求人欄や他社の求人広告の会社に電話して「御社の人材採用に今の広告よりも素晴らしい提案が出来ます」という提案をします。
それも中小企業なので社長に直接話しをしないと進まない。だから、いきなり「社長さんいらっしゃいますか?」という電話トークから始めるのですが、これが、やっているうちに気がつくことがありまして、半分くらいは社長に繋がり、忙しい社長に端的に用件を伝えると、10件に1件はほうものアポイントが取れる、ということでした。
そして、先輩や上司に同行してもらい、訪問していくと、10件に1件は決まる、ということでした。
もっとツボを押さえると倍くらいの確率にはあがるかな、とは思いますが、リピート営業とは異なり、新規営業の本質は、真面目に回数をこなすこと。
これをそこで学んだと思います。
これは、その後の仕事の考え方や部下指導にも役に立って来ましたが、独立した今も基本に戻ることの大切さを身をもって実感しています。
この話し、まだ続きますが、今回はここまで。
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