【IPAチャンネル】マンション価格上昇率、東京が世界のツートップらしい。これって本当?(鈴木ソロ742回)

直近半年(2023/8~24/4)のマンション価格上昇率において、「東京と大阪」が世界の大都市のなかで1位と2位を独占したというニュースが流れました。元ねたは、日本不動産研究所(不動研)のレポート。アジア12都市に、ニューヨーク、ロンドン、シドニーを加えた計15都市のなかで、東京と大阪が上昇率1、2位を独占、これは同調査が始まった2010年以来初めてのことです。主な背景として、下記の二つが指摘されています。

1)株高で潤った国内富裕層の購入需要増加
2)円安を背景としたアジア富裕層の購入需要増加

アジア圏の富裕層・投資家にとって、「東京、大阪の不動産はセイフヘイブン(Safe Haven)」との見方が強まってきています。セイフヘイブンとは、主に不動産において使われる言葉。安全でリスクの低い、資産の置き場所という意味です。

いま地政学リスクの面から中国や台湾には投資しにくい。そして、全世界的に金利が高くて不動産市況が軟調になりがちな昨今、日本は唯一、低金利と金融緩和を続けており、不動産市場が崩れるリスクが少ない。その辺の事情から、日本の不動産が選ばれていると思います。

お問い合わせはこちら
Translate »