【IPAチャンネル】アメリカ大統領選2024〜社会分断と内戦リスクを考える(鈴木ソロ705回)

アメリカは世界の超大国かつ覇権国。今なお強力な軍事力と経済力を誇りますが、その国内事情はお世辞にも安定的とは言い難い。社会の分断は著しく、政治システムの機能不全は先進国のなかで最も酷い部類に入るとされます。

政治と民主主義を長年研究してきた米国の非営利研究機関、Center for systemic peaceの提唱する「政治スコア」において、2020年、前回大統領選をめぐる混乱に見舞われたアメリカのスコアは「民主的」(Democrtic)から脱落して、「アノクラシー」(Anocracy、不完全な民主主義)領域に突入。そして「アノクラシー」状態にある国こそ、内戦状態に陥るリスクが一番高いとされます。

現在、米国のスコアは「民主的」に戻ってはいますが、今年の大統領選の帰趨いかんによっては、再度「アノクラシー」に転落し、下手すれば内戦状態になるリスクも排除できません。世界一の巨大なパワーを持った国が内戦になったら、世界秩序に与える影響も間違いなく甚大です。

なぜ、アメリカ社会がかくも酷く分断するのか、自分の経験も踏まえて考察してみました。

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