【IPAチャンネル】アメリカ不動産業界の構造〜平均年齢57歳、女性比率64%、自力で稼ぐ個人事業主の世界(鈴木ソロ697回)

出張先・米国ラスベガスよりお届けします。今回は、日本であまり紹介されない「米国不動産業界の構造」について紹介します。もちろん規模的には世界最大のマーケットですが、業界構造と働き方は、お国柄を反映してかなりユニークです。

・仲介業者(エージェント)は、ほぼ全てが個人事業主
・固定の給料をもらわない
・その代わり、仲介手数料を所属事務所と一定の料率で分ける
・エージェントの平均年齢は57%
・女性比率が64%

仲介手数料収入は「水もの」で安定しないので、「旦那が会社勤めして月給を安定的に得る、奥様がエージェントとして仲介手数料を稼ぐ」というパターンが多いです。特に住居系の不動産取引は女性のセンスや特性が生きる世界といえます。逆に男性は、数字・データ面の強さを活かして商業系不動産の世界に行く人が多いです。

いま米国の不動産仲介業界は、高金利と売買物件数減少の影響で、利益が出にくい局面にあります。その打開策はいろいろありますが、「国際不動産取引の推進」は米国にとっても大きなテーマで、インバウンドも、アウトバウンドも、成長の余地が大きいです。私(鈴木)はこの分野で米国不動産業界に微力ながら貢献しているともいえます。

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