【IPAチャンネル】日本の失われた30年が、死語になる日(鈴木ソロ679回)

平成初期のバブルが弾けたあと、日本は「失われた30年」とよばれる、デフレと経済停滞を基調とする
時代に入りました。長年、物価が上がらず、人々の給料も上がらず、名目GDPがほぼ伸びなかったのが特徴的です。

ただ、GDPが停滞しても、ここ30年で、日本の都市はきれいで便利になり、
コンビニの商品もWebコンテンツも充実し、日本なりに進化はしてきました。

いま、国際経済環境の変化により、日本でも長いデフレの時代が終わろうとしていますが、
私鈴木は10年後には、「失われた30年」という言葉自体が、ほぼ死語になると思います。

なぜなら、

・近い将来、人々がインフレに慣れ、かつてデフレだったことを忘れてしまう。
・それ以前に、GDPという概念自体が時代遅れとなる。

GDP=経済的豊かさの指標という時代は、先進圏に関してはもう終わりました。
貨幣価値しかみないGDPでは質の計測ができません。食べ物が美味しい、治安が良い、
衛生環境が良い、サービスが良い、モノの品質が良い、電車が時間通り来る、といった、
私たちが素朴に豊かさだと感じるものが計測できないからです。

そもそも貨幣は、「商品・サービス分配の優先権」に過ぎないわけで、
豊かさのイメージとはほど遠いのです。

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