2023年5月19~21日に広島で行われた「G7サミット」は、ゼレンスキー氏の電撃来日、インド・モディ首相との握手など、演出盛りだくさん。日本のマスコミやネットでは大成功と報じられ、岸田内閣の支持率も爆上がり中。
時を同じくして、中国・西安で、「中国・中央アジアサミット」が開催されました。同じ東アジアで、一方で米国の主導するサミット、他方で中国の主導するサミットが行われる…米中冷戦と世界分断の時代に我々は生きています。
広島のサミットでは、G7諸国が中露を安全保障上最大の脅威と名指しで非難しました。一方で西安のサミットでは、「G7の時代は終わった」「G7各国は井の中の蛙」など、激しい言葉の応酬がみられました。
米国・G7陣営(ブルーチーム)も、中露陣営(レッドチーム)も、東南~西南アジア、アフリカ、中南米等、「グローバルサウス」諸国の取り込みに躍起ですが、まだどちらも成功していません。インド、ブラジル、インドネシアなど、「グローバルサウス」筆頭格の国々が、今後の世界政治でキャスティングボートを握りそうですね。
メルマガ登録・お問い合わせはこちら