今回は「福岡」という、日本で数少ない「中央から遠いのに成長を続ける地方都市」の位置付けについて語ってみます。
アメリカには、中心地(ニューヨーク)から遠く離れているのに、人口・経済の伸び率がそれ以上に高い、元気な地方都市が数多くあります。特に南部に集中しています。ダラス、アトランタ、フェニックス、マイアミ、シャーロット等、「遠隔」「成長」「都会化」の3要素が揃った都市圏を「田舎のエリート都市」と呼んでいます。
この定義でいくと、日本で「田舎のエリート都市」に該当するのは、福岡と那覇だけです。その他の都市圏は、人口の伸び率において、日本の中心・東京圏を凌ぐことはできません。
都市圏人口270万人、直近10年の人口増加率8.22%(東京は4.35%)。日本で一番成功した田舎のエリート都市「福岡」が、次に目指すべき目標は「世界都市」World Cityでしょう。
世界的な不動産コンサルティング会社JLLの「世界都市の類型」レポートによれば、日本から東京、京都の2都市が世界都市としてランクインしています(大阪と名古屋は、「国内成長エンジン」というカテゴリー)。
福岡の世界的な認知度がさらに高まれば、早ければ数年後にも
「新しい世界都市・ライフスタイルシティ」として、メルボルン、バンクーバー、コペンハーゲン等とともにランクインするのかもしれません。
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