【IPAチャンネル】コロナで100万人死んでも前進、アメリカ二極化社会の構造~ちやほやされる高学歴非白人女性vs蔑まれる低所得白人男性(鈴木vol.439)

皆様もご存じの通り、アメリカは世界最大の新型コロナウィルス被害国です。すでに通算100万人がコロナで亡くなり、人口比でみると日本の14倍の死者を出しています。でもアメリカ人に悲壮感は全くありません。皆たいていマスク外して、国内旅行ならどんどん遊びに行って、ガンガン金使ってます。「俺たちコロナ克服したぜ感♪」さえ漂います。

それだけの死者を出したアメリカが、なぜ、コロナからの経済復活において先進国のトップを走っているのか?それは、先進国のなかでは特殊な社会構造のなせる業だと思います。アメリカは建国以来、つねに国内に支配・搾取される側の人間が存在する、奴隷制の名残りさえ感じる、極端に二極化した階層社会なのです。

二極化のメカニズムは、以前は人種でしたが、今では能力や財産による階層の篩い分け、そしてエリート層による無自覚な差別(ステルス差別)が基調となっています。ステルス差別の最大の被害者はおそらく低学歴低所得の白人男性でしょう。英米社会では長年の矛盾と分断が積みあがり、2016年にトランプ現象、Brexitというかたちで爆発しました。

他方、そういった不平等と分断構造がビルトインされた社会で、白人中間層以上が無傷であれば屋台骨は揺らがない。コロナで100万人亡くなってもアメリカは相変わらず経済発展するし、イノベーションも起こす国なのです。

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