都道府県魅力度ランキングは、東京・港区にあるブランド総合研究所が2009年から発表をはじめ、今日まで12年間続いてきました。上位の常連は北海道、京都、沖縄、東京…ですが下位争いの方がずっと話題になります。全国47都道府県中の最下位は過去12年間すべて、北関東3県が独占してきたのです(茨城県10回、栃木県1回、群馬県1回)。
ビリ常連の北関東、2017年頃までは調査結果を素直に受けとめ、ランキングを上げるためのブランド価値向上に励んだ時期があります。でも近年は、茨城、栃木、群馬の知事が、このランキングに対して露骨に反感を示し、調査会社に対して猛抗議するようになりました。
☆2019年 最下位となった茨城県の大井川知事が、台風19号の被害のさなか、魅力度ランキングが最下位となったことで怒りのコメント
☆2020年 最下位となった栃木県の福田知事が、調査会社に乗り込み抗議「倍返ししたい」
☆2021年 44位となった群馬県の山本知事が、魅力度ランキングを公然と批判。「法的措置も検討」
世間的には他愛のないランキング、なぜそこまでこじれるのか?群馬県が検証したところ、同ランキングの調査手法に重大な問題があることが判明しました。
私(鈴木)も調べました。結論:噴飯ものに近いレベル。データとしての妥当性が欠け、情報としてのバリューがない。「風評被害」といわれても仕方のないシロモノです。しかも、地域ブランド研究所は、魅力度ランキングの調査会社であると同時に、特定の地域からお金をもらってブランドアドバイザーとして魅力度を上げる仕事もしています。これは当然、利益相反になる話です。公平公正な調査なんて期待できるはずがありません
北関東3県の知事を完全に敵に回してしまった魅力度ランキング調査、もう先は長くないと思います。
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