マレーシアのMM2Hビザという、日本人シニア層に人気の高かった長期滞在ビザの条件が急に変更になりました。その内容が余りにえぐすぎるので、マレーシア在住の日本人界隈が、かなりざわついています。
先月、アナウンスされた変更の概要は下記の通り。
・これまで月収25万円以上あればよかったのが、これからは月収100万円以上が必要になった。
・資産はこれまで1250万円以上あれば良かったのが、これからは3750万円以上が必要となった。
・既にMM2Hビザを持っている人でも、新しい条件を満たしていないと、継続してビザの発給を受けられなくなった。
私思うに、結局これは、中国人・中国マネー流入抑制策であり、日本人とは関係ない力学で決まったことだと思います。
それにしては、制度の替え方が荒っぽい。これは、マレーシアがまだ新興国だからでしょう。制度をコロコロ変える、国際的な根回しもろくにせず、いきなり発表してサプライズ(関係者激怒)、しかも、新しいルールを、過去にさかのぼって平気で適用する。
それが新興国というものです。よく言えば、ダイナミック、悪く言えば、不安定、一寸先は闇。そんな新興国が発給するビザなんて、所詮水ものなんだから、マレーシアに住み続けるのなら、いつ梯子外しされても良いように、二重、三重に代替案を考えるとか、とにかく臨機応変に対応するスキルが必要です。
そのノリに馴染める人はともかく、平均的、一般的な日本人シニアが、マレーシアみたいな新興国で余生を過ごすというのは、私からみれば「ちょっと違うんじゃないかな」と、軽い違和感を覚えます。
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