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おはようございます。国際不動産エージェントManachanです。

 

2011年3月の東日本大震災をきっかけに、日本の富裕層や一部の中流層の間で、海外への資産移転ブームが起こったのは、記憶に新しいところです。

今の日本には、特に資産家にとっては、たくさんの不安があります。少子高齢化、経済の長期低迷、財政破綻リスク、相続税をはじめ相次ぐ増税等々、そこへもってきて、あの震災、津波、原発自己・・・ビジュアルにインパクトの強い出来事が起こったわけで、

日本一国だけに、資産を持っていて良いのか?」という不安や疑問が、彼らの行動の原点にあります。

 

数多くの業者が、彼らの海外資産移転のお手伝いをしました。香港やシンガポールでの口座開設サポート、BVI、マン島などタックスヘイブンでの法人設立、マレーシア不動産投資等々・・・

当時、喧伝されたのが、「日本のカントリーリスク」という言葉。少子高齢化、財政破綻リスク、地震・原発リスクなど、日本の抱える問題点を指摘した上で、その問題のない海外の国に資産を避難させて安心しましょう、みたいなセールストークが多かった。

でも世界的にみて、日本って、そんなにリスクの高い国でしょうか?近い将来、破綻しそうな危なっかしい国なのでしょうか?そのリスクがゼロとはいいませんが、だからといって、日本から資産を海外に移せば無傷で済むのでしょうか?

 

たとえば、東南アジア新興国のなかで、一番、先進国に近く、日本人の資産逃避先のひとつとされた「マレーシア」を例にとりましょう。確かに今のマレーシアは人口も経済も伸び盛りだし、日本みたいに「成熟した先進国ゆえの低成長」や「少子高齢化」の問題はない。それに、地震も原発も、マレーシアにはない。

しかし別の角度からみれば、マレーシアの産業は、日本ほど多様に発達しているのでしょうか?日本のように、経済発展・維持に必要な資本や技術が自国でほぼ賄える状況になっているのでしょうか?

今それが十分でないから、海外から盛んに投資を呼び込み、資金と技術を導入しながら発展しようとしているわけで・・・日本とは比較にならないほど、国際環境の影響をモロに受ける経済であることは間違いない。

 

また、マレーシアの通貨リンギットより日本円より安全牌なの?という疑問もある。財政問題あるとはいえ、せっかく、国際的通用度の高い日本円の資産を持っている人が、わざわざ、マレーシア・リンギットやタイ・バーツに換える意味も分からなかった。これらの通貨は、国の外ではほとんど通用しないから・・・

「カントリーリスク」に関しては、各国を比較する指標が多く出ていますが、日本はオーストラリアやシンガポール等と並んで、アジア太平洋地域では低リスク国に分類され、一方、マレーシアは中国などと共に、中リスク国とされることが多い。

 

【PERCの格付け】

 

【S&Pの格付け】

(なお、地震・台風といった「自然災害リスク」は、所謂カントリーリスク評価に含まれないようです・・・)

 

それでも、東南アジア新興国に資産を移す意味があるとすれば、

・今後の経済成長の果実をとる
・世界的なポートフォリオを考えて資産をバランス良く分散させる

でも、少なくとも、「安全を求める資産逃避先」にはまだなりえない、というのが、私の意見です。

 

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