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こんばんは、国際不動産エージェントManachanです。

 

私はいま、カナダ・アルバータ州のエドモントン(Edmonton)にいます。北緯53度34分…ここは北米大陸最北端の100万都市であり、私がこれまで到達した最北限の地点でもあります。

エドモントン…アルバータ州の州都、石油産業で潤う産業都市でもあります。かつ、アルバータ大学を擁する学術・教育都市でもあります。

 

冬は酷寒の地であり、零下30度に達することもあります。ただ幸いなことに、私の滞在している今は例外的に暖かく、気温零度前後で過ごしやすい。現地在住の友人も「1月でこんなに暖かいのは信じられない」と言いつつ、嬉しそうにしていました。

カナダは、隣のアメリカと比べると明らかに地味で静かで、華やかさに欠ける面があります。北の厳しい気候に耐えながら、人々が穏やかに堅実に暮らしている国、という印象があります。日本でいえば「北陸地方」に似た感じかな。

「住まいを楽しむ」という面では、カナダ人は天才的だと思います。酷寒の気候でも家のなかはポカポカ暖かく、古い家でも大事にメンテして快適に便利に暮らす…文化の質の高さを感じます。

 

今日、5戸ほど内見しましたが、どの物件をみても溜息が出るほど、「家族の暖かいおうち感」満載で、限りない愛着が湧いてくるのです。「いいなあ…」、「こんな家に住んでみたいなあ…」、「日本でこんな家を建ててみたいなあ…」と思うことしきり。

 

暖炉のある家
ガスバーナー点火式で、安全に操作できます。

 

地下へつづく道
どの家屋にも大抵、地下室が設けられており、きれいにカーペットが敷かれて1階と連続した居住空間になっています。

 

地下で「家を暖める」!
地下にあるのは、暖房炉(Furnace)や温水器(Boiler)。水回りや電気系統が地下に集約されています。

 

地下にも部屋
地下スペースを上手に使って、寝室やリビング、シアタールームなどを設けているケースが多い。

 

地下の暖気を上に送る!
1階や2階の各部屋には、地下でつくった温風を送るための通気口が設けられており、家中がポカポカ。

 

ウッディーな台所
素敵ですねえ…

 

リビングから雪景色
北国ならではの美しさがありますね。

 

 

屋外は氷点下なので、窓は二重窓が基本。しかも、中からは外がはっきり見えるけど、外から中は曇って見えないようにして、家族のプライバシーを守っています。

あと、地下室と一階の間には断熱材を配置していますが、30cm四方くらいの断熱材を天井はめ込み式にしてメンテしやすいようにしている家もありました。とにかく、快適に住まう工夫満載でしたね。

 

今回、写真を撮った物件は、どれも25~40年経過している木造築古家屋ですが、どこも綺麗にメンテされていて、新築と変わらないように感じました。木造のアパートやタウンハウスもいくつか見ましたが、現況で築35年、今後35年間の長期修繕計画をつくっている例もありました。築70年までちゃんとメンテして大事に住んでいこうという心意気、見ていて気持ちがいいですね。

カナダ人がここまで住まいを大事にするのは国民性の他に、「建物を綺麗にメンテしていれば、築が古くても高く売れたり担保評価がアップしたりして、直接の経済的利益に結びつく」ことが大きいのだと思います。中古家屋の価値が新築と比べて不利にならないよう、合理的に評価されているのでしょうね。

 

逆に、多くの日本人が築古建物をここまで大事にしないのは何故なのか?「木造家屋は築後22年で建物の価値がゼロになる」という現行の減価償却&銀行評価ルールが良くないのだと思います。

「多少、メンテしたところで建物の価値はどうせゼロになる」⇒「高く売れるわけがない」⇒「取り壊して更地にした方がマシ」…結果的に膨大な住宅資材の使い捨てが発生しています。エコじゃない上に、日本人の住宅資産価値を不当に毀損している(リンク)。そして何より、「質の高い住宅で心豊かに暮らす権利」も損なっていると思います。

 

いまの日本は、新興国的なスクラップ&ビルドの段階をとうに過ぎているのだから、「中古住宅ストックを賢く使う」先進国的な制度に、一日も早く切り替えるべきでしょう。

その意味で、真に先進国レベルの住生活を謳歌しているカナダから、日本が学ぶべきことはとても大きいと思います。

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