こんばんは、Manachanです。北米出張から無事帰国しました。カナダ3泊、アメリカ1泊、機中1泊…ハードなスケジュールでしたが充実した日々でした。出張を支えてくれた現地パートナーに感謝!

今回の日記は、「アメリカとカナダの違い」について書きますね。

 

アメリカからカナダに行くと、正直、別の国に来た気がしません。どちらもクルマ社会、右側通行だし、ロードサイドの大型商業施設だって似たような感じ。そもそも、両国ともアメリカ資本の店ばっかりだし…

もっとも、ファストフード店に少し違いがあります。アメリカのBurger Kingが、カナダに行くとTim Hortonsになる。そういえば、以前住んでたオーストラリアでは、Burger KingのロゴなのにHungry Jackっていう名前だった。あれと同じようなもんかな?

 

雑駁なイメージですが、アメリカは国民性も街のつくりも派手好きで陽性、一方カナダは概して地味。日本でいえば、アメリカが関東なら、カナダは北陸地方のイメージに近い。

私が北陸出張する時、関東では見かけない「8番ラーメン」の看板をみて、「北陸に来たなあ~」と実感する。アメリカ人がカナダ行ってTim Hortonsでハンバーガー食ったら、同じように思うのかもしれません。

 

たぶん、アメリカとカナダで一番大きな違いがあるのは、高級住宅地の風景かもしれませんね。

都市にもよりますが、アメリカの金持ちは、自分の居住区をゲートで囲って、24時間警備をつけて、外界から隔絶したがる。ゲートの中にゴルフ場やテニスコートをつくって、そこに住める人だけの特権を楽しむことが多い。こういう地区を「ゲートコミュニティ」(Gated Community)と呼びます。

同じ北米でもカナダに行くと、ゲートコミュニティはほぼ見かけませんね。カルガリーで一番の高級住宅地で数億円の豪邸が並んでる地区を見ましたけど、誰もが自由にアクセスできるようになっていました。

 

そういえばオーストラリアもカナダと似ていて、私、5年も住んでて、この国でゲートコミュニティの話は聞いたことがありません。シドニー湾に面した静かな入江で、金持ちが豪邸建てて、敷地内にプライベート桟橋つくって、クルーザーを横付けしてましたけど、少なくとも彼らの家に行く道は公道で、誰でもアクセスできました。

もっとも、オーストラリアの金持ち連中は庶民や貧乏人が自分たちの居住区に入ってくるのを嫌うらしく(当たり前か…)、主要道路からの進入路を入りにくくしたり、他の地区と鉄道で直結する計画に反対運動起こして頓挫させたり…程度のことはやってましたね。

 

「アメリカ型のゲートコミュニティ」 VS 「カナダ・オーストラリア型のアンチ・ゲートコミュニティ」…これらのコンセプトが太平洋を渡ってアジアに行くと、各国でそれぞれの発達を遂げます。

アジアのなかで、アメリカ型のゲート・コミュニティが発達している国といえば、真っ先に「フィリピン」と「インド」が思い浮かびます。

フィリピンの首都マニラ、都心部のマカティと新興都市ボニファシオの間に、金持ちのすごい豪邸が並ぶ一角があって、そこは当然、ゲートのなか。セブ(マクタン島)の東海岸、Crimson Resortなど五つ星ホテルが並ぶ近辺にも金持ちの戸建住宅街があって、当然ゲート付き。

インドのハイデラバードでは、もっと凄いものをみました。Kukatpallyという、富裕層の戸建や集合住宅が並ぶ、人口1万人と呼ばれる巨大ゲートコミュニティ。おそらく世界最大規模かもしれません。

インドもフィリピンも貧富格差が大きく、金持ちが庶民と自らを隔絶したい意識が強い国のように思います。だからこそ住宅開発も、アメリカ型の発展を遂げたのでしょうね。

 

一方で、アンチ・ゲートコミュニティの国としては、真っ先に「日本」「中国」が思い浮かびます。特に日本は、カナダ・オーストラリアを超える、究極のアンチ・ゲートコミュニティの国だと私は思います。

日本で金持ちが住む地区といえば、東京だと田園調布、松濤、番町、城南五山。少しレベル下がって成城学園か…どこもゲートなんか無いぞ!誰でも自由にアクセスできるばかりか、庶民と金持ちが隣り合わせに住んでる状態。

しかも東京が凄いのは、金持ち居住区の最寄り駅から、鉄道で首都圏全域とどんどん直結させること。今や「代官山」「田園調布」駅からサイタマの和光市や所沢まで、数分おきに電車が直通し、埼玉庶民が一日何万人も押し寄せるナイスな事態に!

「やんごとなき人々」が、自らの居住空間をお金の力で「下々の者」と隔絶することは、少なくとも東京では不可能。日本の社会は、それを許さないのです。あと中華圏社会も日本に似て、基本、金持ちエリアに誰もがフリーアクセスできる社会のようです。

 

ゲートコミュニティの国と、アンチの国…どちらが良いのかは、各人の価値判断次第でしょう。

フィリピンあたりのゲートコミュニティで育った人は、塀のなかで、気心の知れた隣人たちと共に住むことで安心感や、コミュニティの一体感を得られるでしょう。彼らが日本に来たら、ゲートがない分、怖くて街を歩けないかもしれません。

一方、私は日本で育ったので、ゲートコミュニティの良さを体感したことはもちろんありません。もし運命のいたずらで、私が大金持ちになって、25億くらいの豪邸に住める身分になったとしても、ゲートコミュニティに住みたいと思うか?…それは、分かりません。正直、想像が及ばないので。

 

ただ、ゲートがあってもなくても、どの国でも、高級住宅地って素敵だなと思います。

 

アメリカ・ラスベガスの高級住宅(ゲート内)

 

カナダ・カルガリーの高級住宅(ゲート無し)

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